2020年12月31日木曜日

10月から12月までの活動報告

 4月から9月までの活動は、9月末の記事に書いていますので、ここでは、10月から12月の3か月の活動についてまとめておきます。

■2020年10月

9月に画像電子学会研究会で招待講演した内容が画像電子学会誌に「講座「として記事になりました。どなたでも見ることができます。「Photogrammetryを楽しむ」という題目です。4月以降に散歩しながら、楽しんだことをまとめています。

また、6月にNICOGRAPH Internationalで招待講演した内容を芸術科学会誌DiVAに掲載するために、英語のスライドの画像を一部使いながら、原稿をまとめました。思ったようなページ数になったので、よかったです。

10月は行事などは少なく、11月のBrawijaya Universityの講義準備を主にしていました。

解説記事:

近藤邦雄,Photogrammetryを楽しむ, 画像電子学会誌,Vol.49,No.4, pp.334-339, 2020.10


■11月

11月1日から3日までは、NICOGRAPH2020にオンラインで参加。佐々木先生の大学院生の指導をお手伝いしていて、2名の学生の研究発表に共著でポスター発表しました。ハイブリッドでの実施でしたので、オンラインでのポスター発表と現地でのポスター発表では、いろいろ参加する方も発表する方も戸惑いがあったかもしれません。口頭発表は現地参加でもオンラインでも同じか、オンラインの方がスライドなどきれいに見えてよかったです。もちろん、ご挨拶したい方に合えないことはとても残念なことでした。

9日から16日の間にインドネシアBrawijaya Universityの講義とそこで開催される国際会議で講演をしました。講義は4回分が予定されていたので、資料を4回分作成、さらに国際会議のためにもう一つ別に作成。9月の時にこの講義の打ち合わせ会で大学やメディア学部の研究紹介などをするためにもスライドを整理しました。しかし、国際会議へ学生も参加するということで、講義の一回分は資料だけ提供することになり、講義は3回となりました。最後の一回分は、Photogrammetryとモデリングのことでしたので、講義できなかったことはちょっと残念でした。

22日の日曜日は、日本図学会の研究発表会とデジタルモデリングコンテストでした。デジタルモデリングコンテストは、199年代に埼玉県の皆さんと始めたことがきっかけになり、図学会でこのコンテストが開催されるようになりました。地道に継続できていることは大変うれしいです。また、同じ日にADAAのシンポジウムもあり、それもオンラインで同時に聞くこともできました。ADADAとの連携をしていくので、オンラインでも皆さんの話しをきちんと聞くことができてよかったです。

25日は、軽部前学長のお別れ会(オンライン)でした。コロナ禍の中で関係者の一部が参列でき、それ以外の皆さんはオンラインでの参列になりました。有馬先生が大変お元気な声でお別れの挨拶をされていました。


学会発表

唐漢,近藤邦雄,佐々木和郎,文字形状ピースを用いた視覚障がい者向け字形学習教材の研究,NICOGRAPH2020 ポスター発表, 2020.11

楊溯,近藤邦雄,佐々木和郎,画像認識を用いた聴覚障がい児向け発話教育アプリの提案,NICOGRAPH2020 ポスター発表, 2020.11


講演

KONDO Kunio, Intellectual Property Creation about Digital Contents in Japan, ICASVE 2020 Indonesia, Invited as Keynote Speaker,2020.11.11


講義

KONDO Kunio, Introduction to Research history about CG and Digital Content production Technology, Brawijaya University, 2020.11.9

KONDO Kunio, Character Making for Digital Game and Animation, Brawijaya University, 2020.11.10 

KONDO Kunio, Computer Graphics for Character animation, Brawijaya University, 2020.11.16


■12月

2-4日は画像電子学会大会とVCシンポジウムがオンラインで開催されました。卒研生の興味深い成果をまとめて投稿していたところ、ショートペーパーとして採択されました。発表者は鶴田先生にお願いしました。

9日には、今年度客員教授になっている東邦大学の先生方、大学院生向けにセミナーを開催しました。「人から学ぶ」コンピュータグラフィックス研究という題で私のCG研究の基本的な考え方を紹介しました。あまり人がやっていないことをやってきたように思います。よい時代にCGの研究を始めることができてよかったと思います。

12日には科学的知見の創出に資する可視化(5) 「ICT/ビッグデータ時代の文理融合研究を支援する可視化」という学術会議の皆さんの企画されたシンポジウムにオンラインで参加しました。photogrammetryやコンテンツ制作の研究の話しもあり、自宅でゆったりとこういう話を伺えることは幸せです。

14日から16日はADADAをオンラインで開催しました。韓国での開催を予定していましたが、コロナのためにオンラインで実施することになり、会長として3日間フル参加でした。ADADA国際の理事会、ADADA Japanの理事会も実施しました。論文誌がScopusに登録されるので、今後の展開がとても楽しみです。多くの方に会員になってもらいたいです。

その後は、大学院生の指導のお手伝いでしたが、芸術科学会の論文誌に、研究論文が一編、掲載されました。とても面白い研究と思いますので、いろいろな展開を考えてもらいたいと思います。また、6月のNICOGRAPH Internatinalで招待講演した内容、デジタルコンテンツ制作のためのキャラクターメイキング研究紹介が芸術科学会誌DiVAに掲載されました。これも東京工科大学に赴任してからの研究テーマで、多くの方と一緒に研究できた成果です。これにも今後のコンテンツ制作に関係する研究の考え方がわかるようになっているので、ぜひ今後の研究に生かしてもらいたいと思います。

この3か月は学会も多く、オンラインで参加はしやすいですが、多くの方との話できず残念でした。来年もまだコロナ禍が続くので、前半はオンラインでの活動が多いかと思います。教え子との相談で海外大学へのオンライン講義、客員教授としてのオンライン講義、共同研究、さらには国際会議の招待講演などが予定されています。

研究論文も共著者の皆さんと書いており、投稿中、投稿予定がいくつかあります。いろいろまとめていくことができた一年ですが、「新しい研究にも着手できるように勉強したい」ということを忘れないために書いておきます。

研究論文:

戀津 魁,三上浩司,竹島由里子,近藤邦雄,映像制作初期段階におけるシナリオ及び美術資料を用いた配色タイムライン生成手法の提案,芸術科学会論文誌,Vol. No. pp., 2020

国際学会:

Yoshihisa Kanematsu, Chika Koyama,Daichi Hayakawa,Ryuta Motegi,Naoya Tsuruta,Kunio Kondo,Analysis of episodes containing elements of enemy and allies reversal in movie scenarios,ADADA+Cumulus2020,2020.12.


研究発表:

井上 華織,鶴田 直也,早川 大地,茂木 龍太,近藤 邦雄,時代背景に基づく和服キャラクターデザイン支援手法,VCシンポジウム,ショートペーパー,2020.12


講演:

近藤邦雄、「人から学ぶ」コンピュータグラフィックス研究、東邦大学、情報数理セミナー講演,2020.12.9 (東邦大学理学部客員教授として)


解説記事:

近藤邦雄,NICOGRAPH International 2020 招待講演:デジタルコンテンツ制作のためのキャラクターメイキング研究紹介,芸術科学会誌 DiVA 第49号 (2020年冬号),pp7-16,2020.


■2020 

Tokyo University of Technology  Emeritus Professor 2020

Toho University (Japan)   Visiting professor 2020

University of Silesia in Katowice (Poland)   Visiting professor 2020

Management and Science University (Malaysia)   Visiting professor 2014-present

Brawijava University (Indonesia) 2020

KMUTT curriculum committee member of Digital Technology Program 2020-2023

ADADA president


●conference committee


ADADA 2020 Honorary Chair    http://adada.info/2020/

iSemantic 2020  Steering Committee            http://isemantic.dinus.ac.id/2020/

CENIM2020 International Advisory Board member                    http://cenim.its.ac.id/

International Conference on Geometry and Graphics (ICGG 2020) Program Committee    http://icgg2020.pcc.usp.br/

IWAIT2020


●reviewer

Springer Journals

Elsevier Computers and Electrical Engineering, Heliyon

Visual Computing for Industry, Biomedicine, and Art (VCIBA) 


The Journal of The Institute of Image Information and Television Engineers

The Journal of The Society for Art and Science

The Journal of The Institute of Image Information and Television Engineers


International Conference on Geometry and Graphics (ICGG 2020)

IWAIT2020

iSemantic2020

CENIM2020