2020年9月20日日曜日

退職後の半年のこと

 3月に東京工科大学を定年退職して、毎日職場に行くようなことがなくまりました。新型コロナもあり、務めていたとしても職場に行くことはなかったかもしれません。半年間で何もしていないわけではないので、自分のために、半年の活動についてまとめておこうかと思います。


Jaurnal論文が4編、国際会議論文が1編、招待講演や海外大学の講義が5件になりました。Jaurnal論文も以前に投稿したもの、4月以降に投稿したものが3編ほどあります。10月以降にもいろいろ予定がありますので、報告します。


◎仕事関係

東京工科大学 名誉教授

東邦大学 客員教授 2020(一年間)

Management and Science University (Malaysia) Visiting professor 2014年から継続

Brawijava University (Indonesia) 2020(1年間のみ)

KMUTT curriculum committee member of Digital Technology Program 2020-2023

ADADA会長 http://adada.info/


◎4月

今までの資料を整理して次のページに業績集、教育論文集、CG画像スライドなどをまとめました。ご覧ください。

https://kondolab.org/publications/achievements_book.html


また、コロナの影響で外出を控えることになりましたが、自宅ばかりにいても健康に良くないので、散歩をすることにしました。今まで八王子まで通勤しており、往復で3時間以上でしたので、この時間程度は仕事をしなくても大丈夫ということで、散歩の時間にしました。 この散歩は、もう2ついいことにつながりました。

歩きながらいろいろ見ていると、今まであまり目に留めなかったものが目に留まり、写真を写すようになりました。これはInstagramにはじめは載せていましたが、途中からはfacebookにも連携するようにしました。いくつかの写真は教材にも使えるのではないかと思っています。

Instagram: kondokunio


また、退職する前に研究室で撮影したウルトラマンの頭部をphotogrammetryしてみたら、思いがけずきれいにできたので、機会があったらやってみようと思っていました。散歩の目的地を最初は神社にしていましたが、狛犬などちょうど撮影対象に適しており、散歩のたびに、5分から15分くらいかけて、撮影しました。帰宅して、写真データをクライドにアップしておけば、何時間か後には、立体形状ができているということで、面倒な処理がないので、私にはちょうど良かったです。これは9月現在も継続しており、制作したモデルは250を超えているのではないかと思います。もちろんあまりうまくいかない例も含めてです。

https://www.facebook.com/kondo.kunio

facebookには、制作したモデルのムービーや写真、画像などをアップしています。

東京工科大学の講義は、すべてほかの方にお任せするとして、講義をすることはなくなりましたが、メディア学部の佐々木先生の研究室の卒研指導や大学院生の研究指導をする演習講師をすることになりました。


◎5月

興味ある研究者の方が集まって行っているSTEAM教育研究会で、「STEAMにおけるARTを考える」と題して、講演をしました。知り合いの先生から頼まれて講演しましたが、今までの教育や研究のことを見直すいい機会になりました。

ADADA2020のオンライン開催について議論した。多くの方の参加を期待したいです。
http://adada.info/2020/

◎6月

NICOGRAPH Internationalで招待講演をしました。Character Makingに関する研究成果を話しました。退職を記念したシンポジウムで話す予定で準備していた資料もありましたが、「中止」ではなく、「延期」なので、それを使って話すことはしないことにしました。いろいろネタが仕込んであるので、お披露目はいつか。

このほか、オンライン研究会に参加したりして、いろいろな研究の様子を少しは勉強しようということはしていました。

6月15日にADADAの論文誌がScopusに登録されるという連絡があった。これは大変ビックニュースでした。

◎7月

ウプサラ大学の林先生に毎年お願いしていた大学院の講義に私も参加しました。ちょうどバーチャル美術館などをテーマに講義していただくということで、参加しました。ちょうど私がphotogrammetryをしているということで、その話を7月9日に一コマ大学院生にすることになりました。4月から行ってきた楽しみを学生にも紹介できてよかったです。


◎8月

8月7日には、客員教授をしているマレーシアのManagement and Science Universityからの依頼で、1時間ほどの講義をしました。

大学院の講義資料: http://hayashimasaki.net/TUT/

オンラインでの研究会、シンポジウム等が開催されるようになり、その時間だけ自宅から参加できるようになったことは、暑い時期には助かるなと思いました。

コロナの影響で開校時期が遅くなり、卒研発表会、大学院発表会も中旬に実施されました。これで4年生の指導は後期まで休憩です。他の研究室の発表会に参加して、Culusterオンラインでの指導している大学院生が8月末にポスター発表のための論文をまとめていたので、その指導を佐々木先生とかなりの時間をかけて行いました。

大変うれしいニュース
ADADAの論文誌がScopusに登録されるという連絡がありました。これは大変ビックニュースでした。

◎9月

大学院生6名が投稿したポスター発表論文は無事全員が採択され、11月に発表できるようになりました。発表までにさらにいい内容になるように期待しています。17日には画像電子学会の研究会で招待講演をしました。「Photogrammetryを楽しむ」ということで、発表だけのつもりが4ページの資料も必要ということで、今までやってきたことを整理するいい機会になりました。CGVI研究会や実行委員になっているiSemantic2020などにも19日、20日と連続して参加しました。オンラインなので、自宅からの参加です。

さらに、23日には、インドネシアのBrawijava Universityの皆さんへの講義(これは全5回あり、最初は大学の紹介なども含んでいます。)を行います。

半年間でこのくらいのイベントです。大学に在籍中にあった定期的な講義や会議がないということは、収入が年金だけになったとしても、半年たった今はいいものだと感じています。1月に亡くなった義母の納骨を四国まで行ってしないといけないので、まだできていません。そろそろしないといけないなとは思っています。

個人的なお付き合いが20年以上続いているサッカーのジュニアユースのホームページや掲示板の管理もしています。これも違った刺激があって、楽しんでいます。

おかげさまで、元気にすごしております。


■Jaurnal論文

1.Alherz Alaa, Tsuruta Naoya, Kondo Kunio, Multiple-character Animation Systems for Children at Different Educational Stages, Vol.24, no.1, pp.1-7,2020

2.Lukman Zaman, Surya Sumpeno, Mochamad Hariadi, Yosi Kristian, Endang Setyati, Kunio Kondo, Modeling Basic Movements of Indonesian Traditional Dance Using Generative Long Short-Term Memory Network, IAENG International Journal of Computer Science, Vol.47, Issue 2, June 2020

3.Henry FERNANDEZ, Koji MIKAMI, Kunio KONDO, Pressure Sensitivity Pattern Analysis Using Machine Learning Methods, IIEEJ Transactions on Image Electronics and Visual Computing, Vol.8 No.1, pp.27-34, 2020.6

4.Andreas Andreas, Mochamad Hariadi, Mauridhi H. Purnomo, Kunio Kondo, Two Stage Fuzzy Inference Systems for Autonomous Lighting in 3D Animated Movie Scene, International Journal of Intelligent Engineering and Systems, Volume 13, Issue 5, pp.211-225, 2020

査読中の論文が3件です。この後、投稿予定の論文が1件あります。


■International conference

1.Naoya Tsuruta, Sawa Hiraiwa, Ryuta Motegi, Kunio Kondo, Classification of Acanthus Pattern for 3D Architectural Decor Modeling, NICOGRAPH International 2020, short paper, 2020.6


■Invited speech, lectures.

1.KONDO Kunio, Character Making Research to create Digital Contents, NICOGRAPH International 2020. Keynote speach, 2020.6 招待講演

2.近藤邦雄, STEAMにおけるArtを考える、STEAM教育研究会、2020.7

3.KONDO Kunio, Character Making to create Digital Game and Animation, Invited Lecture, Management & Science University, 2020.8.7

4.近藤邦雄,招待講演: Photogrammetryを楽しむ,画像電子学会 第294回研究会予稿20-01-09,pp.31-34, 2020.9

5.KONDO Kunio, Introduction to Tokyo University and Interanational Activities, Invited talk, Brawijaya University, 2020.9.23