2015年4月4日土曜日

コンピュータグラフィックス:CG-ARTS協会より出版(第6章分担執筆)

大改訂された教科書が送られてきました。この中に私の1980年代の研究成果の画像も使われています。これらの章は、ほかの執筆者が書いているので、ご紹介いただいた執筆者の皆さんに感謝です。



教科書の初版(平成7年、20年前です)と第2版は編集委員でした。この写真では、下の3冊です。最新の教科書は、第6章の一部を執筆しています。(と言っても、改訂前に担当した画像処理のところです)



このグラデーションの画像は、1980年代初期に研究していたペイントシステムの機能の一例です。1990年にPhotoshopが販売される前の研究成果です。参考文献35、36あたりです。Eurographics1985(フランスのニース)の論文にも同じような例があります。



図7.27は「ディジタル画像処理」でも紹介されたアルゴリズムで生成したイラスト風画像です。卒業研究生の成果です。もとの写真は、イタリアのミラノで行われたEurographicsに行ったときに私が撮影しました。7章の参考文献15に詳しいアルゴリズムが書いてあります。



この図7.32は3次元形状を描いていますが、3次元モデルを使わず、我々が開発したペイントシステムを利用して描いた例です。面ごとに異なる光源を仮定して、形状理解を助ける表現をしています。1985年に情報処理学会25周年記念論文になったものです。